中島争奪戦、阪神の提示条件断トツ!

 虎の中島誕生へ一歩前進だ。米大リーグ・アスレチックスからFAとなり、阪神が獲得を目指している中島裕之内野手(32)に近い関係者が23日、阪神の提示条件が争奪戦を繰り広げる西武、中日、オリックスを大きく引き離していることを示唆した。タテジマの誠意は確実に恋人の胸に届いている。

 誰にも渡せない、譲れない。意中の恋人を思う阪神の熱意と誠意は、ライバルを確実に上回っていた。どうしても君が欲しいんだ-。言葉より雄弁に物語る中島への条件提示は、同じく右手を差し出している恋敵を引き離していた。

 先週、当初3年で提示していた契約年数を4年に切り替え、代理人を務めるボラス氏サイドに再提示した。「これがウチの最大限の誠意です。最終提示になると思います」と球団幹部。獲得に名乗りを上げている古巣の西武、中日、オリックスとの争奪戦を制するため、球団の総意と真心を大型契約に込めた。

 阪神は、2年前から中島に熱い思いを寄せてきた。アスレチックスからFAになる前から、獲得へのアプローチを整えてきた。素早い条件再提示に至ったのも、2年越しで夢を実現させたいという本気度の裏返しだ。

 「あくまで現時点ではありますが、阪神さんの提示条件が一番いいと聞いてます。ほかのどの球団よりも。あとは本人がどう決断するかだけです」と中島に近い関係者が証言した。

 テーブルに並べられた自らの価値を映し出す条件。一番高い評価を与えてくれた球団に生まれる感情は当然、悪いものではない。自分を必要としてくれているという阪神サイドの思いの強さは、改めて中島の胸に響いたはずだ。

 米国滞在中の中島は現在、9月初旬に骨折した左手首のリハビリに励んでいる。手術ではなく、自然治癒の道を選択した回復過程は至って順調。来季の移籍先に関しては、親しい関係者に来月上旬までに決定する意向を伝えており、3年ぶりの日本球界復帰に向けた足場を整えている段階だ。

 海外FA権を行使し、メジャー挑戦の構えを見せている鳥谷の動向ともリンクし、中島への思いは日々強まるばかり。ありったけの思いを詰めた提示は終えた。差し出した右手が恋人とつながれるのを待つばかりだ。

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