江夏氏臨時コーチ構想浮上…来春沖縄で
「OB戦、巨人10-0阪神」(16日、コボスタ)
阪神OBの江夏豊氏(66)が来春の沖縄キャンプで臨時投手コーチを務める可能性が16日、高まった。
コボスタ宮城で行われた巨人-阪神OB戦に参加した中村勝広GM(65)が構想を明かし、江夏氏が受諾に前向きな発言をした。
この日の試合前、中村GMは球団創設80周年を迎える来季の構想として「OBの皆さんに一翼を担っていただきたいというのがオーナーの考えでもある。正式にはまだだが、そういう構想はある」と、江夏氏の臨時コーチ招へい案を明かした。
これに対し江夏氏は「私から言えることは何もない」と前置きした上で「阪神が強くなるためにお手伝いできることがあれば」と発言。これまでOBとしてキャンプで後輩を指導したことはあるが、臨時とはいえ阪神でコーチの肩書がつけば、引退後初となる。
球団はかねて左腕の指導者を探しており、今秋の安芸キャンプでは広島OBの大野豊氏を臨時コーチに招いた。今後、球団との交渉がまとまれば「生きる伝説」が来春2月に能見、岩田、岩貞、そして新人横山らの指南役を担う。左腕王国構築へ江夏氏がひと肌脱ぐことになりそうだ。