マートン、吉兆データ披露で日本一予言
阪神のマット・マートン外野手(33)が21日、CS突破後初となる甲子園での全体練習に参加。日本シリーズの相手が強敵・ソフトバンクに決まったが、自ら米大リーグで快進撃を続けるロイヤルズとの類似点を挙げ、今年は虎イヤーになると予言した。
頂点を懸けた戦いは目前。相手はパ・リーグを制したソフトバンクに決まった。そんな中、早くも一人テンションが最高潮の男がいる-。マートンだ。
まずは、昨年までチームメートだったソフトバンクのスタンリッジに「ショートメールで、おめでとうと伝えたよ」と明かした。「交流戦ではいい投球をされたから、日本シリーズでは日本一になれるように頑張りたいね」と和やかに大舞台での盟友との勝負に思いをはせた。
と、次の瞬間だ。突然、自ら『阪神日本一』を予見するデータを披露した。
「阪神の日本一は85年が最後ですよね?ロイヤルズも最後の世界一が85年でしょう?」
米大リーグ・ロイヤルズはエースのセイバーヘイゲン、主力打者ジョージ・ブレットを擁してワールドシリーズ制覇した85年を最後に、世界一から遠ざかっている。
さらに「ロイヤルズはポストシーズン無敗。阪神もCS無敗で同じだね!」。そう、これも酷似している。
元ヤクルトの青木の所属するロイヤルズはワイルドカードでポストシーズンへ進出。無敗でワールドシリーズへ勝ち上がった。その姿は、まさに2位でCSへ進出し、無敗で日本シリーズ出場を決めた猛虎の快進撃とダブって見えるのだ。
これは単なる偶然?いやいや、時として事実は小説よりも奇なり-だ。少なくともマートンの目は、日米の“下克上”達成を確信しているようだった。
さらにさらに、今度は報道陣へ過去の日本シリーズについて逆取材。「05年は千葉?ホークスとは03年ですか?対戦成績は?」。そして、03年は本拠地チームがすべて勝利しての3勝4敗で日本一を逃したと聞きくと「オー、スゴイね!でも、今度は(本拠地で4試合の)ウチが勝つね」と不敵に笑った。
勝負の世界に絶対はない。とはいえ、CSファイナルS第4戦では、宿敵に引導を渡す先制3ランを放った男の言葉だ。その言葉と打棒を信じ、あとは29年ぶりの悲願達成を待つとしよう。