和田監督猛ゲキ「下克上宣言」
今年こそ、G倒を果たす!阪神は3日、広島と対戦するCSファーストS(11日~)に向けて、甲子園で全体練習を行った。練習前には和田豊監督(52)が選手、コーチ、スタッフ全員を集めて訓示。CSを勝ち上がり巨人を倒す『下克上宣言』で、チームに猛ゲキを飛ばした。
秋の日に照らされた聖地の外野グラウンド。穏やかな天候とは相反する空気が、猛虎に流れた。1人、2人と集まる選手、コーチたち。さらにグラウンドで準備をしていたチームスタッフ全員にも招集が掛かり、大きな円陣ができあがった。
その輪を、背番号「86」が軽い手招きで密集させる。午前11時ちょうど。和田監督が勝負へ臨む全員を前に、言葉を紡ぎ始めた。
「気持ちをほどかないように、しっかりと準備をして、もう1回東京ドームへ乗り込もう!巨人を倒して、日本一を争う権利を手に入れよう!」
CSは広島開催か甲子園か、順位さえまだ決まっていない。まず倒すべき相手は広島だ。それでも、最終的に定める目標は変わらない。打倒・巨人、そして、日本シリーズまでを勝ち抜いて頂点に立つこと。それを明確にさせた指揮官の訓示は、約2分間に及んだ。
猛虎が苦戦を強いられる短期決戦を勝ち抜くため、大事な準備期間だ。この日は大和が練習を休み、1日の広島戦の守備でダイビングの際に違和感を覚えた左肩を病院で検査した。通常練習にも支障はない状態ではあるが、万全のメンテナンスも必要不可欠だ。
さらに「去年と違って試合(CS)までに日にちがあるからね。実戦も必要になってくる」と話していた和田監督。主力を派遣する予定となっている6日からの宮崎・フェニックスリーグ。台風接近により、天候が危ぶまれるが「今のところは予定通りにいく」と、練習前のコーチミーティングで確認された。
万難を排し、勝負の時を迎える。これまでCSでは通算1勝8敗。1度もファーストSを突破していない。過去の呪縛を解き、必ず巨人にリベンジを‐。指揮官の号令とともに、猛虎が誇りを懸けた戦いへ動き出した。
関連ニュース





