岩貞CSでは中継ぎ 鯉の左打者斬りだ
阪神が10月11日から始まるCSファーストSへ向け、先発ローテを大筋で固めていることが22日、明らかになった。中西投手コーチは能見、メッセンジャー、藤浪の3枚を、本拠地開催か敵地開催かで順番を入れ替えて起用する方針を示唆。相性を考慮し、ベストの布陣で短期決戦を勝ち抜く。
メッセンジャー、藤浪、能見、岩田、岩崎。この5枚をCSの先発ローテとして固めたことで、ドラフト1位・左腕の岩貞がCSでは中継ぎに回ることになった。
「中継ぎの適性はある。スライダーが2種類あるからな。四球もあるけど」と中西投手コーチ。先発する23日のウエスタン・中日戦の登板内容も判断材料に組み入れ、CSの中継ぎ投手構想をまとめる算段だ。
中継ぎ左腕不足は深刻だ。ベテランの加藤は体調が本調子に戻らず、期待した榎田、筒井も安定した結果を残せていない現状。現段階では好調を維持する高宮と岩貞の左2枚に試合終盤の左打者封じを託す考えだ。
広島との対戦が濃厚なCSファーストS。丸、松山、キラ、田中、天谷、木村と左の好打者が名を連ねる。この難所を乗り越えられるかどうかで、勝敗は大きく左右される。左打者の腰を引かせる腕の振りが岩貞にはある。下克上の秘密兵器だ。