岩貞1軍デビューは10日に持ち越しへ

 阪神・岩貞祐太投手(22)の1軍デビューが仕切り直しとなった。2日、DeNA戦(甲子園)が中止になり、先発メッセンジャーのスライド登板が決定。それに伴い、3日に先発予定だった岩貞の登板は、来週へ持ち越しされた。

 夕方から強まった雨脚に、無情にもドラ1左腕のデビュー戦が流された。この日の、試合前練習後に取材に応じた際には「緊張しています。今までの人生でマックスです」。初登板へ準備をしていただけに、残念な形になった。

 ただ、デビュー戦が消滅したわけではない。「天候もあるだろうけど、来週にもチャンスはあるからね。岩貞は行かせようと思っているよ」と和田監督。ローテは一部組み直されるが、10日・広島戦(京セラ)に先発する可能性が出てきた。

 横浜商大時代、登板日まであごひげを剃(そ)らなかった。「剃ったら打たれたので、それからやめました」。大学時の験担ぎは、プロ入り後も変わらない。ここまで蓄えたひげは、伸ばし続けて初登板に備えるかもしれない。

 「自分らしい投球をしたいです」。仕切り直しのマウンドでも、気構えは同じだ。つらいリハビリは乗り越えた。緊張、感謝、気迫、さまざまな思いを胸に、ドラ1左腕が虎党の前に初見参する。

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