4番ゴメス、止まらん23試合連続出塁

 「中日4‐1阪神」(23日、ナゴド)

 確かな実力があるからこそ、記録は簡単に途切れない。前日22日に球団の新外国人の開幕からの連続出塁記録を塗り替えた阪神・ゴメス。そのバットはこの日も止まらなかった。

 六回の四球で連続出塁を23試合に伸ばすと、八回の最終打席で飛び出したクリーンヒット。「負けてしまったけど、最後に1本出て良かった。また明日、切り替えてやっていきたい」と力を込める。

 序盤は川上の老かいな投球術に苦しめられた。初回の第1打席、相手バッテリーが初球に使ったのは105キロのスローカーブ。打ち気をそがれるような1球で出ばなをくじかれ、最後はボール球のスローカーブに手を出して三振に倒れた。

 四回の第2打席も初球のスローカーブに手を出し、考える間もなく内角直球で見逃しの3球三振。「カーブだけじゃなく、内外を丁寧に突かれた。良い投球をされてしまった」とさすがにタイミングを狂わされたかと思いきや…。絶好調の助っ人は容易に崩れない。

 第3打席は際どいコースに一切、手を出さずに四球を選んだ。そして田島に代わった八回は、外角高めの直球を左中間へはじき返した。意外な攻め方をされても簡単に崩されない要因‐。そこには米国時代から徹底しているポリシーがある。

 「基本的には配球を読んだりすることはない。いかに相手の失投をミスショットしないで捉えることができるか。日本でもそのスタイルは変えないようにしたい」と語っていたゴメス。配球面の基礎知識は頭に入れているものの、全面的に頼ることはない。

 いかに浮いた甘いボールを仕留めるか。たとえ配球や意外な1球で揺さぶられても、自分の形を崩さない理由がそこにある。シンプルな思考を保つ虎の4番。そこに迷いが生じない限り、不調の波はやってこない。

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