右膝裏に違和感を抱えている阪神のマウロ・ゴメス内野手（２９）が９日、鳴尾浜で屋外フリー打撃を再開。オマリー打撃コーチ補佐を投手役に３８スイング中、５本の柵越えを放った。

　約２週間ぶりにスパイクを履いての打撃。８割程度のスイングながら、柵越えの飛距離も徐々に伸びていく。５発目は、左翼防球ネット中段に突き刺す特大弾を放った。

　「ベストの打撃ではなかったけど、力強さを戻すということに取り組んだ。その意味では前進している」と、調整が順調であることを強調した。

　この日は一塁と二塁の位置で、初めて守備練習にも参加した。練習後は甲子園に向かい、新入団選手としてファンの前で、お披露目を受けた。

　今後について和田監督は「まだ決めていない。（状態が）上がってきたときにどうするか」と話し、１５日以降に１、２軍戦どちらに出場するかは明言を避けた。１０日は鳴尾浜で、投手相手のフリー打撃を行う予定だ。実戦復帰へ新助っ人のペースは、少しずつ上がっている。