聖地でも上々!鶴岡マスクで0封継続
「オープン戦、神2‐6ロ」(7日、甲子園)
完全に流れを断ち切った。ベテランならではの安定感と安心感。タテジマ聖地デビュー戦となった鶴岡が、4回を無失点に封じる好リード。オープン戦通算7回無失点と結果を積み上げ、正捕手争いに急浮上だ。
捕球から返球のテンポを速め、投手に投げやすい環境を整えた。両腕を駆使した大きなジェスチャーで意図を伝え、目と声で指示を与えた。筒井、鶴、金田の3投手をリードした終盤4イニング。スコアボードにゼロを刻んだ。
「結果を出させるピッチング、いい投球をさせてやりたいと思ってました。もともと力のあるピッチャーたちなんで、本来のものを引き出してやることを心がけました」。内助の功に徹した女房役の言葉がはずんだ。
2月23日の中日戦もそうだった。4失点を喫した直後からマスクをかぶり、試合の形勢は変えられないまでも、投手の長所、状態に応じた配球を組み立て、失点を防いだ。18年間のプロ生活で培った鶴岡の味だ。
七回のオープン戦初打席では、左腕・中後の140キロ直球を左前にはじき返し、オープン戦連続無得点イニングを29で止めるお膳立てを整えた。打って良し、守って良し。久保のFA流出と引き換えに、貴重な財産を手に入れた。