呉昇桓、日本流調整で2・25デビュー

 米グアムで自主トレを続ける阪神・呉昇桓(オ・スンファン)投手(31)が19日、日本流の調整を受け入れる姿勢を示した。昨年まで所属した韓国・サムスンではオープン戦の登板は1、2試合程度だったという右腕。新天地では柔軟な思考で3月28日・開幕巨人戦に向けて仕上げていく。

 人相から「石仏」と言われる男だが、頭の中は柔軟だ。呉昇桓は整然と順序立てて“変える”意向を示した。

 「韓国ではオープン戦はあまり投げなかった。1、2試合ぐらいだった」と打ち明けた。韓国球界で歴代1位の通算277セーブを誇る右腕。オープン戦の登板は、あくまで開幕に向けた調整の場だったもようだ。

 だが今年はこれまでと立場が違う。新たに日本球界に挑戦する。すでに、2月25日の練習試合・LG戦(宜野座)でのデビューが濃厚だ。そしてここから3月28日の開幕戦までを逆算すると、オープン戦には4試合ほど登板する可能性がある。

 韓国時代と調整法が変わるが「登板を決めるのは監督、コーチの役割。選手として『出ろ』と言われたら出る。その準備は十分にできている」。自身の代名詞である「石直球」のようにきっぱりと言い切った。

 言葉の端々に漂う揺るぎない自信。必ず日本球界で成功を収める。だからこそ、積極的に日本流の調整法を受け入れていく考えだ。

 さらに、試合数の違いについても一部で不安視される声を一蹴した。日本のペナントレースは、韓国の133試合よりも11試合多い144試合。だが右腕は冷静に分析した。「期間的には韓国の方が長いと思う。なぜなら、雨が降って中止になることが多いから。ゲーム数が増えてしんどいというのはない」。韓国にはドーム球場がない。ドーム球場が多い日本の環境は自身に合うとの見方だ。

 この日も自主トレは、元ヤクルトで現カブスの37歳右腕・林昌勇(イム・チャンヨン)と一緒に汗を流した。

 「毎年、新たな1年を迎えたらケガのないように目標を立てる。プレッシャーを感じず欲を出さないようにしたい」。アクシデントがない限り、必ず活躍できる。どこまでも広がる南国の青空が呉昇桓の成功を予感させた。

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