中村GM、鶴岡獲得で捕手の底上げ期待
阪神は6日、DeNAにFA移籍した久保康友投手(33)の人的補償として、鶴岡一成捕手(36)を獲得したと発表した。鶴岡は横浜市内のDeNA球団事務所にあいさつに訪れ、横浜スタジアムのロッカーを整理。目を潤ませながら、古巣に別れを告げ、新天地での決意を語った。
鶴岡獲得の裏側。中村GMは競争意識の激化が捕手陣全体の底上げを図り、レベルアップにつながると踏んだ。
「鶴岡選手はベイスターズのレギュラー。同じ年齢で3人いますし、キャッチャー全体の底上げになっていくと思う」と中村GM。藤井、日高、鶴岡。30代後半のベテラントリオが正妻の座を競い合うことで、弱点の補完を狙う。
昨年、FA宣言した日本ハム・鶴岡の獲得に一時は参戦表明したように、捕手陣の強化を本社サイドから厳命されていた背景もあった。それに加え、鶴岡が阪神が昨年負け越した巨人とDeNAに在籍経験があることも大きく作用した。
「それは大きなメリットでしょうね」と中村GM。同じ釜の飯を食った者だからこそ知る相手の人間性、弱点、考え方を配球に生かし、勝利へ貢献することを切に願った。「地元(兵庫出身)ですし、阪神でもうひと花咲かせたいと聞いている」。久保と引き換えに得た頭脳を加味し、リーグ制覇に挑む。
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