新外国人のマウロ・ゴメス内野手（２９）が、来年２月１日のキャンプインに合流できない見込みであることが２０日、明らかになった。ゴメスの夫人が２月上旬に米国で第１子の出産予定で、開幕までに時間があることから、球団も配慮。虎の新４番候補がベールを脱ぐのは、早くても第２クール以降となる予定だ。

　球春到来を待ち望んでいたファンにとっては、少し残念なニュースかもしれない。中村ＧＭは「ゴメスは２月１日に間に合わないかもしれない。向こう（米国）で夫人が出産を控えているそうなので」。９年ぶりのリーグ制覇のカギを握る新４番候補が、２月１日のキャンプインにチームに合流できない見通しを明かした。

　新戦力だけに、現場首脳陣としては一日でも早く力量を把握しておきたいという思惑もあったが…。夫人の出産予定日は２月上旬。「第１子だから、こちら側も配慮してあげないと。いったん日本に来てまた帰ると調整も難しくなる。行ったり来たりするよりは、遅れて来た方がいい」と中村ＧＭは明かす。

　新外国人選手は近年、宜野座キャンプ中に行われる練習試合から実戦経験を積んできた。だがゴメスは合流が遅れることで、実戦デビューは早くても２月中旬から下旬へずれ込む見込み。昨年はマートンが夫人の出産に立ち会ったため２月８日に来日したが、スロー調整を命じられ２週間の調整期間が与えられた。

　「開幕まで時間もあるから心配はしていない」と語った中村ＧＭ。第２クールには合流できる予定となっており、チームづくりへの影響は少ない。ゴメスは愛するわが子の顔を目に刻み、日本での成功を期して海を渡ってくる。