掛布DC 若虎よ、用具にこだわれ!

 阪神・掛布雅之DC(58)が16日、東京都内で行われた美津和タイガー「虎印復活」記者発表会に出席した。自身が現役時代に愛用したメーカーの復活に笑みを浮かべ、通算349本塁打の球団記録を樹立した要因として、道具にこだわった秘話を披露。若虎に対して、もっと用具にこだわる重要性を説いた。

 虎印のバットとグラブを手にすると、思わず表情がゆるんだ。現役時代、10年以上にわたってタッグを組んだ相棒の復活。「細かい注文をいっぱいつけて、お互いに成長してこの掛布モデルが完成したんだよね」と言う。

 だからこそ今の若虎には「もっと道具にこだわれ!」。現役時代には富山のバット工場へ足を運び、注文をつけた。「左に本塁打を打つためにバットの芯を大きくして、935グラムにしてほしかった。これが難しかったみたい」。1000本の原木から試合で使えるバットはわずか1桁。そのこだわりが、球団記録となる通算349本のアーチへとつながった。

 ただ近年は若手選手が工場に足を運ぶケースは少なくなった。グラブもメーカーから提供されるものをそのまま使っている選手は多い。「一流の選手って何かこだわりがあるんだよね。松井だってバットのグリップを工夫していたし、藤田平さんは十何年も試合用のグラブを使っていた」と当時を懐かしむ。

 自身も試合用のグラブは修理しながら10年も使った。その姿勢が新庄、金本へ受け継がれた。「良太も村田モデルじゃなくて、自分でアレンジして良太モデルを作らないと」。“相棒”に命を注げるか否かが、一流へのカギになる。

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