“虎のモノマネ王”今成、呉も笑わせる

 阪神・新井貴浩内野手(36)と今成亮太捕手(26)が11日、滋賀県大津市のおごと温泉「琵琶湖グランドホテル・京近江」で阪急交通社主催のトークショーに参加。今成は呉昇桓(オ・スンファン)のモノマネに意欲を燃やした。「石仏」の異名がつくほど笑わない守護神の表情を崩すことが、虎のモノマネ王、今成流の歓迎だ。

 今成は控えめに「頑張ります」と言った。前日来日した呉昇桓の話題を振られたときだ。マウンドでは表情を緩めず、スキを見せない屈強な守護神…。呉昇桓のそんなイメージが新聞、テレビなどの報道で伝わってきている。「石仏」という呼び名がつくほど、笑わない新助っ人を「得意技」で喜ばせてはどうか。報道陣からそう問われると、エンターテイナーの血が騒いだ。

 でも、待てよ。今成は即答しなかった。「韓国は上下関係の厳しい国ですからね。僕から(呉昇桓の近くに)いっていいのかどうか…」。儒教を重んじる隣国は目上を敬う文化が日本以上に根付いている。スポーツの世界ではなおさら、上下関係が厳しいはずだ。年齢は5歳上。しかも、韓国で史上最高の実績を誇る右腕に、なれなれしい態度は取れない。

 虎のモノマネ王。ファンからはそう呼ばれている。今年のファン感謝デーでは新井兄弟、西岡らのバッティングフォームを絶妙にマネて見せ、満員の甲子園、選手たちをとりこにした。この日のトークショーでも、一緒に参加した新井のモノマネを惜しまず披露。会場の爆笑を誘った。

 「それに…僕、投手のマネ、苦手なんですよ。メッセンジャーのように特徴があれば別ですけど。リサーチしてからですね」。イメージを膨らませるためにわざわざブルペンに足を運ぶ…なんてことはできないが、ひそかに研究を重ねる、かもしれない。

 「スーパースターですから、年下の僕ができることは少ないんじゃないですかね」。まずは、キャンプであいさつを済ませ、呉昇桓の人となりが分かれば、実演のチャンスが巡るかもしれない。どんなスターだって新天地では不安もあるだろう。今成は礼儀尽くして“歓迎”の機会を待つことにする。

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