藤浪は中4日OK!来季はフル回転や

 阪神・藤浪晋太郎投手(19)が10日、大阪市内で「2013年度ヤナセ・阪神タイガースMVP賞」贈呈式に出席。ヤナセからメルセデス・ベンツC180を贈られた。来季のリーグ優勝を宣言した藤浪は、フル回転を約束。シーズン終盤の中4日登板にも意欲を示した。 

 藤浪に一足早いクリスマスプレゼントが届いた。高級感あふれるフロアに置かれた、1台の白いベンツ。高卒3年目オフまではチームの規定で運転できないため「両親に贈ります」と話す孝行息子が、あらためて来季のリーグ優勝と日本一を、約束した。

 「来年は、(今年)賞をいただけただけの活躍をしたい。チーム一丸となって優勝、日本一を目指したいと思います」

 今季は2位のため、贈呈されたベンツはCクラス(399万円)だったが、優勝した場合は約650万円のEクラスにグレードアップする。今年で30回目の同賞でこれまで2年連続受賞者はいないが同社の担当者は「彼には期待しています。2年連続の受賞の可能性は十分にあります」と鼻息は荒い。

 「ないと思いますけど…。しっかり活躍できるようにしたい」と藤浪。決して、ベンツのためではないが優勝に向けて、来季は右腕のフル回転が不可欠な状況だ。

 今オフ、スタンリッジが退団、久保はDeNAへ、獲得を目指した前中日の中田賢はソフトバンクへ移籍した。来季の先発ローテが確定しているのはメッセンジャー、能見、藤浪の3人。苦しい事情の中、3本柱の一角として期待される19歳には、早くもエースの自覚が芽生えていた。

 「期待していただけることはありがたいことだと思います。できるだけ、期待にそえるような投球をしたい」

 今季は“サンデー晋ちゃん”の愛称が定着したように、基本的には中6日でまわった。中5日登板は8月24日の中日戦(ナゴヤドーム)の1度だけだったが、6回5安打1失点と結果は上々だった。

 「中5日は、やれと言われれば全然できないことはないと思います」。さらにシーズン終盤の優勝争いになれば、中4日登板の可能性もあるが、「切羽詰まった状況なら仕方ない。チームとしての方針なので、そういうマウンドに上げてもらえるかどうか分からないですけど、自分がいけとなればいきます」ときっぱり。来季に向けて不安視される先発陣を、藤浪が救う。

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