和田監督が中田賢に“直電”していた

 お前が必要なんや‐。阪神・和田豊監督(51)が、獲得を目指す中日・中田賢一投手(31)に対し、キャンプ地の高知・安芸から、電話でラブコールを送っていたことが19日、分かった。「一緒に巨人を倒そう。力を貸してくれ」。来季に9年ぶりのリーグ制覇を狙う虎将が、通算61勝右腕を熱い言葉で口説いた。

 極秘裏にプロジェクトは決行されていた。キャンプ中のため、17日に名古屋市内で行われた中田賢との初交渉に同席できなかった和田監督が、事前に電話でラブコールを送っていた。高知と名古屋をつないだホットライン。必死に恋人の心を揺り動かした。

 「一緒に巨人を倒そう。一緒にやろう。君の力が必要なんだ。打倒・巨人に向けて、力を貸してくれ」。わずか数分のやりとりだったが、虎将はV奪回に不可欠な快速右腕に熱く訴えかけた。

 FA宣言選手との交渉が解禁となった15日、和田監督は「基本的にはGMにお任せしている。獲るためには行くときもあるかもしれない。チームを強くしたい思いはある」と話していた。だが、日程的に交渉同席が難しくなり、電話での極秘ラブコールとなった。

 能見、メッセンジャー、藤浪。来季の先発ローテ候補を見渡せば、確実に計算できるのは前記の3人。優勝するためには層を厚く柱を太くしなければならない。その思いが指揮官を突き動かした。

 中田賢は18日、デイリースポーツの独占取材に対し、「今月いっぱいは悩み抜くと思います。来月頭に発表できればと考えてます」と話した。思いよ届け‐。和田監督は吉報を信じて待つ。

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