ドラ2横田、木製バットで130M弾!

 阪神からドラフト2位指名を受けた横田慎太郎外野手(18)=鹿児島実=が25日、ドラフト会議翌日に打撃練習で推定130メートル弾を放った。プロ仕様の木製バットでの特大アーチ。元プロ野球選手の真之さん(50)を父に持つサラブレッドが、いきなり大器の片りんを見せた。同じく鹿児島で育った福留、大和との外野トリオ編成へ、夢が膨らむ逸材だ。

 運命のドラフト会議から一夜明け。虎の“金の卵”、横田が強烈なインパクトを放った。両翼100メートル、中堅120メートル。浜風に似た強烈な風が吹く鹿児島実野球部のグラウンドで、カーブマシンの前に立った。1本足の構えから木製バットを軽く振り抜くと、打球は加速度を増して、右翼フェンスを軽々と越えていった。

 “仮想甲子園”で推定130メートルの特大弾。中村GMが「オリックスの糸井タイプ」とほれ込んだ逸材が、その評価に偽りのない資質を、のぞかせた瞬間だった。

 今年に入って宮下監督の勧めで、糸井の1本足打法を取り入れた。足の上げ方から、バットのトップの位置まで動画で研究。その効果は絶大で「飛距離が飛躍的に伸びた」と胸を張る。さらに引退後、重点的に行っているウエートトレーニングでより力強さが増した。

 その上、無類の「練習好き」を公言する。「高校では誰よりもバットを振った自信はあります。練習は好きですよ」とニッコリ。広角に打ち分ける才能に、努力する忍耐力も備わっている。

 横田にとって、阪神には心強い存在がいる。福留と大和。外野手、鹿児島育ちという共通項がある。「指名された夜に大和さんの動画を見ました」と早速、先輩のプレーを予習。福留に関しても「WBCでホームランを打ったり、中日時代からズバぬけている印象」と尊敬のまなざしを向けた。そんな大先輩2人と薩摩トリオで甲子園の外野を形成できれば最高だ。「そうなれればいいですね」と目を輝かせた。

 2位指名当日に掲げた「親父超え」の目標も改めて口にした。父・真之さんはロッテに入団した1年目に、ベストナインを獲得。華々しい成績を残した名選手だ。その実績も、存在も追い越したい。その可能性は十二分に秘めている。

 阪神ファンの大声援の印象を聞かれても「プレッシャーには強い方なんです」とはにかんだ18歳。強心臓ぶりが、また頼もしい。桜島よりも大きなスケールの選手に‐。夢が広がる、期待が膨らむ。

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