桧山 笑顔でお別れ「本当に幸せ者」
2013年10月6日
9月2日、引退の報告に京都の実家へ向かった。「ほんま、ようがんばったな…」。母・桂子さんは涙ぐんでいた。そのまま京都市内にある父・隆一郎さんの墓前に手を合わせた。05年、75歳での他界後も背中を押してもらっていた。
「何かあったら墓参りをして手を合わせて。自分が悩んでいたりしたら『何かいいアイデアがあったら教えてね』って」
離れても支えてくれる気がした。空を見上げれば表情が目に浮かぶ。幼い時から一緒に阪神を応援し、野球を教わったかけがえのない存在。「左で打ったらどうや?」。右から左に打ち方を変えた小学4年のころ。父の言葉が夢の始まりだった。
「目が死んでる」
「打つ、打ったると、気合見せてやれ」
阪神入団後、テレビ観戦の父から毎日のように電話で叱られた。最後に怒られたのは98年。「何のためにベンツ買ったんや。悔しかったら今すぐ練習しに帰ってこい」。今も忘れない。同じ外野の浜中が活躍した試合後だった。
「次の年の方が試合に出てないけど、『がんばれよ』ばっかりで、そこから一度もけなされたり、怒られたりしたことはないよ」
順風満帆、ではない。2軍での日々、ベンチスタートの悔しさ、チームの低迷、代打の難しさ…。辛い時は父の言葉を頼った。「やっぱり気持ちが大事やしそれは教わったから」。涙の別れは8年前。今も胸の中で父は生きる。共に夢を追った日々が感動を呼び、「代打の神様」と呼ばれた。
「まだ日本一の称号を手に入れてません。その忘れ物をいつか必ず取りにきます。その時はまた、ファンのみなさん、タイガース球団のみなさん、一緒に戦いましょう」
浮き沈みをくぐり抜けた姿がファンを魅了した。セレモニー後、スタンドと何度も万歳を繰り返した。サヨナラも涙も、まだ先だ。まだ続く日本一を目指す旅。情熱の彼方(かなた)に、桧山が最後の夢を見る。
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