遼馬お見事KKK!将来の守護神候補や

 「阪神0-1中日」(31日、甲子園)

 19歳の阪神・松田が、若さあふれる投球でファンの留飲を下げた。出番は1点リードされた九回だった。「緊迫した場面だったので、頑張ろう、抑えてやろうと思いました」。アドレナリン全開でマウンドに上がった。

 先頭の藤井は、フルカウントから高めに浮き上がる146キロ直球で空振り三振。続く荒木も148キロ直球で空を切らせた。3番平田にはスライダーで見逃し三振。圧巻の3者連続三振にスタンドからは惜しみない拍手が送られた。

 初登板から7試合連続無失点。「試合数もちょっとずつ増えてきているので、緊張はしますけど、周りも見えてきています。(藤井と荒木に)3ボールになったのは反省点ですが、3者三振は自信になります」。登板を重ねるたびに、確かな手応えを感じている。

 ルーキーだった昨季は、投手として総合的なレベルアップを図るため2軍で先発を任された。入団当初はクイックモーション、フィールディングなど課題は山積みだった。それでも地道な努力で、課題を1つ1つクリア。先発の経験が中継ぎでも生きている。

 現在、取り組むのは決め球になるフォークの習得だ。「まだ自分のものになっていない。フォークを練習していきたいです」。中西投手コーチからは将来の抑え候補として期待される。若き剛腕が、苦戦を続けるチームの救世主となる。

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