「ウエスタン、オリックス０‐５阪神」（２４日、神戸サブ）

　川崎との交換トレードで西武から移籍した高山が虎デビューを果たした。「５番・右翼」で先発出場。落合博満氏をほうふつとさせる「神主打法」をお披露目した。

　移籍初打席は二回に回ってきた。顔の前にバットを立てて、ゆっくり引きながら豪快なスイングを繰り出す。カウント１‐２から近藤の１４１キロ直球をたたいた。左飛に倒れたが「試合前の方が緊張した。（西武時代から）試合に入ると、いい緊張感の中でやれているので大丈夫でした」と、自然体で臨んだ初打席を振り返った。

　結局５打席に立ち３打数無安打、２四球。七回、左腕・山田との対戦では四球で、「左キラー」のベールは包まれたまま。それでも移籍翌日のフル出場は期待の表れだ。

　「何の問題もない。いい性格している」と平田２軍監督が絶賛した精神面。１軍戦力について問われた高山は「手応えは全然ありますよ。どんどんヒットを打って、早く１軍に上がりたいですね」。プロ１４年目。自信は西武で培った。優しい顔とは対照的な、熱いハートで虎の戦力になってみせる。