久保2勝目も中継ぎ使い切り4回58球

 「広島6‐7阪神」(5日、マツダ)

 死闘を制した勝利にも笑顔はなかった。阪神・久保は厳しい表情でバスに乗り込んだ。口をついたのは反省の弁ばかりだ。

 「自分の責任。投手の勝ちもトリの勝利打点も消してしまった。良太も危ないプレーがあったし。3人で終わればこういうことはなかった。今後こういうことがないようにしたい」

 1点を勝ち越した九回にマウンドに上がった。簡単に2死を奪ったが、丸、ルイスに連続四球を与えると、続くエルドレッドに痛恨の同点適時打を浴びた。

 八回までにすべての中継ぎ陣をつぎ込んでいたため、ブルペンには先発の能見しか残っていなかった。久保のアクシデントに備えて準備はしていた。だが中西投手コーチは「(能見は)久保に何かあったときのため。まだ7試合。100試合以上を超えて順位も上にいたら(能見の登板も)あるけど」とエースの投入は考えていなかった。

 久保は結局、4イニングも投げたため、6日、7日の試合には登板させない方針。守護神抜きの戦いを強いられることとなった。

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