一二三が“格上”帆足撃ちで先制V打
「ウエスタン、阪神1‐0ソフトバンク」(30日、鳴尾浜)
1軍投手を一撃粉砕!!「7番・左翼」で出場した阪神・一二三が五回、先制適時打を放った。ソフトバンク・帆足から虎の子の1点を奪い取り、チームの連敗を「4」でストップ。本拠地今季初勝利の立役者となった。
無死二塁。絶好の得点機を逃さなかった。マウンドには1軍通算75勝左腕の帆足が立ちはだかる。「進塁打のサインだったので、とにかくゴロを打とうと思っていた」。カウント2‐2から内角低めの直球に体が反応する。腕をたたみバットを振り切ると打球は右翼線に弾み、二走・野原を迎え入れた。
ベテラン左腕攻略は29日に続く2試合連続打点。だが“結果オーライ”でもあった。先制打の打席、2度も犠打を失敗していた。河村2軍打撃コーチは「失敗はダメだ」と叱責。その上で「前日もそうだったけど、うまく打てるようになっているよ」と成長ぶりに目を細めた。
この日を含め6試合に出場し打率・333。特に対左は10打数4安打、打率・400と打ち込んでいる。そこに同コーチは打撃論を注入する考えだ。「これからは食事をしながら打撃の駆け引きや配球の勉強をしようと思う」。元来の打撃センスに頭脳が加わればさらなるレベルアップにつながる。野手転向2年目。未来の大砲候補の潜在能力はまだまだ計り知れない。
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