藤浪、沖縄自主トレ“150キロ締め”

 “150キロ締め”だ。阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=が30日、宜野座村野球場で沖縄合同自主トレを打ち上げた。ブルペンで捕手を立たせたまま、ラスト1球に力を込めた。片山ブルペン捕手は「体感速度は150キロぐらいに感じる」と初めて受けたルーキーの球に驚がくした。

 藤浪が大きく振りかぶって投じたラスト1球。凄まじい球がキャッチャーミットに吸い込まれた。その瞬間、誰もが息をのんだ。やっぱりすごい。これがゴールデンルーキーの剛球だ。

 「ほとんど10割ぐらいに近いボールです。こっちに来てから立ち投げで2回投げたんですが、どちらも良かったと思います。(今後は)フォームをチェックしてやっていきたい」

 初めて藤浪の球を受けた片山ブルペン捕手も驚いた。MAX153キロ右腕が残した左手の感触を思い出しながら、興奮気味に振り返った。

 「バッターまでの距離が近くに感じる。最後の球は速かった。まだ立ち投げだけどすごい素材。体感速度は150キロぐらいに感じるよ」

 スピードガンで計測したわけではないが、早くも藤浪が全開の“150キロ”を披露した。

 あいにくの雨となった沖縄合同自主トレ最終日で、予定通りのブルペン入り。鳴尾浜で10日から始まった新人合同自主トレから数えて計10度目のブルペンだった。

 座らせて本格投球する岩本、松田、伊藤和と並んでも自分のペースを見失わなかった。これまで通り捕手を立たせたまま計40球。そのうち28球は振りかぶって投げた。2月1日のキャンプインに向けてコンディションを上げてきた。

 「暖かい沖縄でやらせていただいてますし、いい状態できています。今の時期としては80~90%の状態です」

 年明けに大阪桐蔭で入ったブルペンでは、すでに捕手を座らせて投げていた。しかし、鳴尾浜での新人合同自主トレに入ってからは、捕手を立たせたまま7~8割ぐらいの力で投げてきた。

 首脳陣はオーバーワークを防ぐため、キャンプでも第1クールは立ち投げを継続させる方針。捕手を座らせた本格投球も第2クール以降としている。いよいよ迎えるプロのキャンプに向けてこう話した。

 「しっかりシーズンに向けて体を作ることと、ケガをしないこと。せっかく沖縄に来させていただいているので、有効に使ってベストな状態に持っていけるようにしたいです」

 本格投球を解禁したら藤浪は一体どんな球を投げるのか。変化球はどんな軌道を描くのか。キャンプでも藤浪が主役だ。

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