照ノ富士 白鵬撃破なら13勝でも大関

 「大相撲夏場所」(10日初日、両国国技館)

 土俵祭りが9日に行われ、北の湖理事長(元横綱)は、今場所14勝以上で大関昇進とされている関脇照ノ富士(23)=伊勢ケ浜=について「2場所続けて白鵬を倒すことは大事。重みが違う」と言及。2度目の7連覇&V35を狙う最強横綱を先場所に続いて撃破すれば、13勝でも昇進の可能性があることを示唆した。

 大関候補1番手に躍り出たといっても、まだ三役は2場所目。国技館では初めて体験する土俵祭りに、強心臓で鳴る照ノ富士は緊張感を隠せなかった。本場所への意気込みを問われ、「やれることはやったし、勝ちにつながればいい」と硬い表情で決意を示した。

 春場所で13勝の好成績を挙げ、今場所14勝以上すれば、一気に大関に昇進する可能性があるといわれている。北の湖理事長は昇進ラインについて、「14勝すれば上がる?それだけ勝てば優勝するかもしれないね。ただ、先場所と同じように勝てるかどうか。それでも白鵬に勝てば重みが違う」と話し、2場所連続の白鵬撃破なら13勝にハードルが下がる可能性を示唆した。

 初場所は平幕で8勝だった照ノ富士。大関昇進の目安は三役での3場所通算が33勝と言われているが、今場所後に照ノ富士が大関になった場合は、新三役から2場所通過での昇進となり、1951(昭和26)年1月の吉葉山以来、64年ぶりの快挙となる。

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