殺処分寸前だった白猫の子猫 ツイッターで情報が流れ、期限ギリギリで里親が見つかる

リリーちゃんは、誰かが保健所に持ち込んだ子猫だった。兄弟は里親さんが決まったが、リリーちゃんは保管期限が切れるという情報がツイッターで流れた。偶然、そのツイートを見た菅野さんは、なぜかその子猫のことが気になった。

■なぜか気になった子猫

2016年8月、北海道に住む菅野さんは、ツイッターでフォローしていた人が、「保健所で保管している白猫の保管期限が切れます」という情報を写真とともに流しているのを見た。当時、2匹目を飼おうと思っていたわけではないが、パッと見た瞬間に気になった。「もう期限日の夕方だったので、間に合わなかったか・・・と思いました。でも、2、3日後に、保管期限が延長になったという情報が流れたんです」

菅野さんは、画像を見ると同時に「あっ」と思い、すぐに保健所に電話した。車で片道2時間の保健所だったので、まずは「この子を引き取りたいんですけど」と電話をして、「迎えに行くので処分は待ってください、8月24日に行きますので」と告げた。

ツイッターでは他の猫の画像も流れていたが、なぜかこの白猫のことが気になった。「いままで心が動くことはなかったのに」と、自分でも不思議に思えた。

■ひどい猫風邪にも関わらず、元気な子猫

菅野さんは、保健所に向かう前に保健所のホームページを確認した。「持ち込み」と書いてあった。その子の他にも白キジの兄弟がいたが、その子たちは先にもらわれていったようだった。「シャイで大人しい女の子」と書いてあったので、先住猫のプルちゃんと合うかなと思った。

期限切れの日、8月24日に菅野さんは白猫をもらいに行った。迷いはまったくなかった。野良猫だから汚いだろうと思ったが、耳ダニもついていなくてきれいだった。誰かが飼っていたと思われた。

鼻水を垂らして目がぐちゅぐちゅだったが、ケージの中で活発に動いていた。おもちゃによく反応したので、「本当にシャイですか?」と聞いたら、「シャイだったんですけど、いまは元気です」と職員さんは言った。

■抜群の運動神経を発揮

名前はリリーちゃんと名付けた。

保健所から連れて帰ったその足で動物病院に行き、予防注射や虫下しをしてもらった。生後2カ月くらいだった。

先住猫のプルちゃんは、はじめは遠目に見る感じだった。2日くらい経つとじゃれあって遊んだ。

ごく普通の子猫だったが、生後3カ月くらいからじゃれる時もどこかから飛びついたり、猫じゃらしで遊んでいる時にも立ったり、飛んだりするようになった。抜群の運動神経を発揮している。天真爛漫でマイペースな猫だ。

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