阪神 4発11点大勝で奪首 佐藤輝「いい準備ができている」初回5点呼ぶ先制打でセパ最多10度目決勝打

 1回、適時打を放ち、ポーズを決める佐藤輝(撮影・田中太一)
 5回、牧の打球に飛びついて好捕する佐藤輝
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 「DeNA3-11阪神」(19日、横浜スタジアム)

 セ、パともにリーグ戦が再開し、阪神は13安打11得点で大勝。ヤクルトと並び9日以来の首位に再浮上した。佐藤輝明内野手(27)の先制適時二塁打を皮切りに初回一挙5得点。佐藤輝の2適時打に加え、坂本、森下、大山が2打席連続アーチと計4本塁打も飛び出し、2試合連続2桁得点を記録した。完全復活した猛虎打線がセ界で再び大暴れする。

 快音とともに放たれた白球が、勢いよくフェンスに当たる。大歓声の中、佐藤輝は二塁ベース上でポンと手をたたいた。これが猛打爆発の最初の1点だった。

 初回、1死一、二塁のチャンス。石田裕の変化球を捉え、右翼フェンス上部に当たる適時二塁打。わずか8球で先制点をもたらした。「初回の攻撃で先制することができて良かった。いいスイングができたと思います」。4番の一打で打線の勢いは一気に加速。この回大量5点を奪い、試合の主導権を握った。

 試合の入りから、高い集中力を見せている。第1打席でヒットを放つのは、ここ5試合で4度目で、今季の第1打席の打率は・345に上る。「いい準備ができている」と納得の表情で語った。

 2点差に詰め寄られた五回は1死一、二塁で詰まりながらも二塁手・牧のグラブをはじく適時内野安打。「チャンスで結果を出せてよかったです」。貴重な追加点をたたき出し、相手にいきかけた流れも引き戻した。

 勢いは衰えない。今季は開幕から5月終了時点で、2試合連続無安打が1度もなかった。ただ、交流戦に入った6月に、初めて2戦連続無安打など、12打席連続で快音が止まったこともあった。

 2カ月連続で月間MVPを受賞するなど、無双状態だった主砲にもついにスランプか。そう思うのは尚早だった。「一日一日新しい日でって感じでやっている」と常に切り替えて、状態はあっという間に右肩上がり。8試合連続安打で月間打率も・318に達している。

 少し結果が出なくても、冷静に日々と向き合っている。「技術は上がっているかなと。ベースの部分がレベルアップできているんだと思います」と自己分析。プロのキャリアで得てきた経験を、打席の中で発揮できるようになっている。

 初回の一打が、両リーグ最多となる10度目の決勝打だった。4番に引っ張られるように、打線は2試合連続の2桁得点と爆発。ここまで唯一負け越していたDeNAに対し大勝。巨人が敗れたため、10日ぶりに首位に浮上した。

 苦しんだ交流戦を終え、心機一転迎えたリーグ戦。頼れる男のバットが火を噴き、チームは最高のスタートを切った。

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