なでしこ連覇夢散…北朝鮮に力負けし銀

 「アジア大会・サッカー女子・決勝、日本1-3北朝鮮」(1日、仁川)

 サッカー女子決勝で、2連覇を目指した日本は北朝鮮に1-3で敗れた。日本は0-2で迎えた後半、MF宮間あや(29)=岡山湯郷=の得点で1点を返したものの、終盤に失点した。北朝鮮は2大会ぶりの金メダル。

 朝鮮民謡「アリラン」の大合唱に合わせて、南北統一を願う青い「統一旗」が揺れる。北朝鮮の選手、応援団の爆発的な歓喜が、なでしこの連覇の夢をかき消していった。よもやの惨敗。佐々木監督も「まさに1-3の内容だったと思う」と完敗を認めた。

 決勝前に抱いていた不安が、現実のものになった。前半12分、FKのこぼれ球を詰められて今大会初失点となる先制点を献上した。スコアレスドローに終わった大会初戦の中国戦以降、組み合わせに恵まれ、格下相手に大勝を続けてきた。急激な相手のレベルアップによる球際の強さ、スピードの違いに戸惑い、主導権を握られた。

 「勝ちたいという思いが相手の方が上だった。(接触プレーで)吹っ飛んでいったのはうちの選手ばかり」と指揮官。後半にはカウンターから2失点。宮間は「情けない」と唇をかんだ。

 大黒柱のMF澤穂希(INAC神戸)や欧州組を招集せず、将来を見据えてFW増矢らの初招集組を含めた若手を多く起用。それでも決勝まで駒を進めてきたが、思わぬところに落とし穴が待っていた。

 来年6月には連覇の懸かるW杯カナダ大会が控える。「いい薬にしないといけない」と佐々木監督。仁川の屈辱を、W杯連覇への糧としてみせる。

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