なでしこ7発爆勝でW杯出場決めた!

 「女子アジア杯・1次リーグ、日本7-0ヨルダン」(18日、ビンズオン)

 1次リーグA組最終戦が行われ、同組首位の日本代表「なでしこジャパン」は最下位のヨルダンに7‐0で大勝し、A組1位での準決勝進出と大会5位以上に与えられる来年の女子W杯(カナダ)の出場権を7大会連続で獲得した。日本は、前半25分にFW吉良知夏(22)=浦和=が頭で合わせて先制すると、その後もゴールを重ねた。準決勝は22日に行われ、B組2位と対戦する。

 W杯女王として最低限の責任を果たした。吉良が代表初得点となる先制ヘッドを含む2点を奪い、MF中島、MF阪口も2得点。佐々木監督は「W杯出場権を獲得したということに尽きる。(今後戦う)中国も韓国もいいコンディションなので気を引き締めて臨みたい」と冷静だった。

 引き分け以上でW杯出場が決まる状況で、猶本がボランチで代表初先発。右サイドバックには代表初出場の小原が入るなど、第2戦から先発全員が入れ替わった。

 大会が国際Aマッチデーに設定されなかった影響で招集には所属クラブの了解が必要になり、大野、近賀(ともにアーセナル)ら海外組6人が不参加。中1日で3試合を行うため出場選手の入れ替えが必要で、若手の抜てきは必然だった。

 猶本は先発で入ったボランチだけではなく、左サイドバックでもプレーし、阪口のゴールの起点となるクロスを上げた。途中交代でなでしこ初出場を果たした杉田も積極的にシュートを放った。格下相手の試合とはいえ、収穫はあった。

 エース大儀見が日程の都合で1次リーグ限りで所属クラブへ戻る。戦力がダウンする試練の中で、アジア杯初優勝を果たせるか。さらなる若手の飛躍が求められる。

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