仙台・手倉森監督「クラブを作り直せと言われたかのような出来事」降格確定で敗戦の弁

湘南に敗れ、サポーターに頭を下げる関口(手前)ら仙台イレブン=ユアスタ
試合を終えた両イレブン。手前右から2人目は仙台・西村=ユアスタ
湘南に敗れ、ベンチを出る仙台・手倉森監督=ユアスタ
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 「明治安田生命J1、仙台0-2湘南」(20日、ユアテックスタジアム仙台)

 来季、13年ぶりとなるJ2に降格することが決まった仙台の手倉森誠監督が、試合後のオンライン会見で降格に至るまでを振り返った。

 「心の整理っていうのはなかなかつきません」など、思いを明かした手倉森監督。勝ち点が伸びなかった理由を「去年のシーズンから今年の入り、リーグの序盤で、なかなか勝てなかった時期から、立て直すところまでの期間が長かったことと。少し兆しが見えてきた時に(勝ち点)3のゲームが1になったり、1のゲームが0になったりというゲームの落とし方をしたことがね、非常に残念だったなと思います」と振り返った。

 手倉森監督の指揮のもと、09年に昇格を決め、10年は苦戦したものの残留。12年は2位と、躍進したシーズンもあった。しかし、その後は中位から下位での戦いが、同監督が13年限りで退任した後も続いていた。今季、8季ぶりに監督に復帰し、チーム再建を任されたが、果たせなかった。

 湘南などが、何度も昇格・降格を繰り返しながら奮闘する様子と比べ、「我々が一度も落ちずに10年以上J1に居続けた中でね。常に2桁順位でいたクラブが、ただJ1に残っていればいいというところと、あとJ2の苦しみを忘れてしまったみたいな意識がね、結局J1にいればいいやという意識にかわったのかなと」と、当事者としてと、クラブ外からの2つの視点から語った。債務超過や、不祥事もあったことを踏まえ、「もう1回、新たなクラブづくりっていうのに、着手しなければいけないという。今回の結果だろうなというふうに、歴史を知っている身としてはそう思っています」、「もう1回クラブを作り直せと言われたかのような出来事なんじゃないかというふうに自分も思っている」とも語った。

 監督自身の進退については、「自分の中ではまだ言えることはないですけど、クラブがどう判断するかというとこだと思います」と語るにとどめた。

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