木之本興三氏死去 68歳、Jリーグ生みの親「命懸けでつくった男」

 サッカーのJリーグを「命懸けでつくった男」として知られた元Jリーグ専務理事の木之本興三(きのもと・こうぞう)氏が15日午後3時38分、うっ血性心不全のため千葉市内の病院で死去した。68歳。千葉市出身。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は妻広美(ひろみ)さん。

 古河電工(現千葉)の選手だった26歳の時に、致死性の病気で腎臓を全摘出して引退した。余命宣告まで受けながら、人工透析を続けて日本リーグ(JSL)の事務長、総務主事を歴任した。

 JSLの事務長時代には、各チームの若手を集めてひそかに勉強会を開催。海外事情も集めて理論武装や理念構築を進めた。これがプロ化容認の土台となった。地域密着の理念づくりにも尽力し、93年のJリーグ開幕を実現させた。

 Jリーグでは常務理事、専務理事を歴任。日本協会では常務理事時代に、日韓共催の02年W杯で日本代表の団長を務めた。03年のJリーグ専務理事退任後は難病で両足を切断したが、日本サッカー界への提言を続けた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス