川崎、悲願タイトルへ初円陣で気合 大久保「ここまできたら優勝」

 「J1チャンピオンシップ・準決勝、川崎-鹿島」(23日、等々力陸上競技場)

 J1リーグの年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)の準決勝・鹿島戦に臨む川崎は22日、川崎市内で最終調整を行った。先発起用となりそうなFW大久保嘉人(34)は「ここまできたら優勝したい」と意欲。左股関節痛の影響でベンチスタートが濃厚なMF中村憲剛(36)は「準備はしている」と“ジョーカー”待機の姿勢を示した。

 いざ、決戦だ。来季、FC東京への移籍が決まっている大久保の心は落ちついていた。「ここまできたら優勝したい。引き分けでもOK(延長はなく、年間勝ち点上位の川崎が進出)であっても、そこで引き分け狙いで負けるのが川崎。最初から全力で行きますよ」と臨戦態勢だ。

 創設20周年の節目。悲願のタイトル獲得へ向け、チームは一丸だ。最後の練習を終えた麻生グラウンドに、選手たちの輪ができた。呼びかけの主はMF中村。「試合前に確認しておきたかったので」。細かな戦術とは別に、選手たちが次々と大一番への思いを語り合った。「ベンチ入りメンバーも、ベンチ外の人も、ケガ人も。みんなでここまでたどり着いた。明日、悔いなくやろう」。03年から籍を置く中村にして「選手だけでは初めてではないの」と言う円陣で、結束はさらに強固になった。

 総力戦だ。左太腿痛で欠場予定のFW小林を筆頭に、チームは盤石とは言いがたい。中村は左股関節痛、リオ五輪代表MF大島は左ふくらはぎ痛で共にベンチスタートが濃厚。中村は「出番が来れば、自分の100%を出す」。エース大久保も、足裏痛を抱えるが「ここでやらないわけにはいかない。プロなんで。有休はない」と決意をにじませる。

 クラブ創設20周年の川崎が、悲願の初タイトルへ。決意と覚悟はどこよりも固い。

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