元サポーターの村井チェアマン、浦和に愛ある祝福コメント

 Jリーグの村井満チェアマンが29日、浦和が第2ステージ優勝を果たしたことへのコメントを出した。埼玉県出身で元浦和サポーターだったことでも知られるチェアマンらしく、過去シーズン終盤で失速していた浦和の近年を振り返りつつの愛のあるメッセージとなった。なお、サポーターはチェアマン就任時に“封印”している。

 以下、全文。

 浦和レッズの皆さん、2016明治安田生命J1リーグ2ndステージの優勝、誠におめでとうございます。2016シーズンは、JリーグYBCルヴァンカップに続き2冠目となりました。

 2ndステージは開幕戦から7勝1分の快進撃によって第8節で首位に立つと、一度はその座を譲ったものの、第12節以降は再びトップをキープしての優勝でした。先制点を挙げた試合の勝率がJ1トップであることからも、好守にバランスの取れた安定した試合運びであったことがうかがえます。

 近年の浦和レッズは国内有数のビッグクラブとして活躍を期待されながら、大事な一戦で勝ち切れずにタイトル獲得を逃すなど、何度も悔しい思いを味わってきました。しかし、いかなる時もクラブを応援する熱烈なファン・サポーターに支えられて、就任5年目となるペトロヴィッチ監督は才能豊かな選手たちを見事に一つにまとめ上げ、チームは高い集中力を発揮してリズムを崩すことなく戦った結果、二つのタイトルをつかみ取りました。いずれの試合もリーグ全体のクオリティーを引き上げるような、素晴らしい戦いぶりでした。

 浦和レッズは昨シーズンの1stステージ制覇に続き通算3度目のステージ優勝を成し遂げました。しかし、ペトロヴィッチ監督の「34節が終了した時点でトップに立っていたい」という言葉のとおり、既にこれから控える最終節、そして明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップを見据えていることと思います。今シーズン最後の試合まで観戦する人々の記憶に残る素晴らしいパフォーマンスを披露してくれることを期待します。そしてJリーグがさらなるステップアップに向けて大きく舵を切るなか、浦和レッズがリーグを代表するクラブとして、国内のみならずアジアや世界が注目する存在に成長することを願っています。

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