FC東京・城福監督2度目の解任 後任には篠田ヘッドコーチが有力

 J1のFC東京は24日、城福浩監督(55)の解任と、池田誠剛フィジカルコーチ(55)との契約解除を発表した。第2ステージ(S)第5節を終えて16位、年間順位も13位と、目標に掲げていたリーグ優勝が遠のき、落ち込む観客動員に歯止めをかけるため、クラブは監督交代を決断した。同監督は2010年9月にも同じく成績不振でFC東京を去り、2度目の解任となる。後任候補には、篠田善之ヘッドコーチ(45)の昇格が最有力と見られている。

 6年ぶりに城福監督が復帰した今季のFC東京は第1Sで9位、4年ぶり2度目のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)では16強止まり。第2Sは、23日の第5節で川崎に0-1で敗れて3連敗となり、1勝4敗と苦戦してきた。年間順位では降格圏の甲府まで勝ち点7差の13位だが、クラブは初のリーグ優勝に向け、第2S制覇が厳しくなったとして、この機に監督交代を決断。城福監督はこの日、東京・小平グラウンドで練習前に選手に最後のあいさつを済ませ、「選手には感謝の言葉しかない」と言ってクラブを去った。

 昨季年間4位と過去最高勝ち点を獲得したフィッカデンティ前監督(現J1鳥栖監督)との契約を延長しなかった大金直樹社長(49)は、今回の交代劇について「強い思いを持ってお願いし、もっとできるだろうという思いも期待もあった。もっともっとサポートしないといけないところもあったと反省している」と説明。後任監督に求めることとして、社長は「残り12節をしっかり戦うことと、カップ戦のタイトルを取ることが目標」と語り、ファン、サポーターにも近日中に監督交代の経緯を説明する意向を示した。

 主軸として獲得した元韓国代表MF河大成と、元日本代表DF駒野友一がリーグ開幕直前に負傷するアクシデントに見舞われた。また日本代表経験者のFW武藤嘉紀、GK権田修一、DF太田宏介といった人気と実力を備えた選手たちが去り、観客動員でも苦しんできた。クラブ史上3度目のシーズン途中の指揮官交代という劇薬で、浮上を目指す。

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