3度目の正直!南野、北朝鮮に雪辱だ
「サッカー・U-23アジア選手権、日本-北朝鮮」(12日、ドバイ)
リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジア選手権に臨むU-23日本代表は13日に1次リーグB組初戦の北朝鮮戦を迎える。MF南野拓実(20)=ザルツブルク=は14年10月のU-19アジア選手権で北朝鮮に敗れ、U-20W杯出場の夢を断たれた経験があり、リベンジ勝利を固く誓った。12日は公式会見と前日練習が行われ、手倉森誠監督(48)があらためて意気込みを語った。
苦い記憶を振り払う時が来た。南野は「初戦は手堅い試合になる。受けてしまわないように勝ち点3を取りたい」と力を込めた。
北朝鮮は過去2度、南野の前に立ちはだかっている。14年U-19アジア選手権では4得点を挙げるなどチームをけん引。だが、延長の末、PK戦に突入した準々決勝で、5人目の南野はGKに阻まれU-20W杯出場を逃した。
10年U-16アジア選手権準決勝でも対戦。既にU-17W杯出場を決めていたが、序盤に2点を失い1-2で敗れた。「そういう結果もあったので絶対負けたくない思いはある。リベンジというか、しっかり勝って五輪の切符をつかみたい」と気迫をみなぎらせた。
自身の成長を示す舞台でもある。昨年1月にオーストリア1部ザルツブルクに完全移籍。2季目となる今季はここまで公式戦24試合10得点とゴールを量産。10月にはA代表にも初選出された。
昨年3月の1次予選以来の合流となったが、6日の親善試合シリア戦でいきなり2得点。DF岩波は「違うものを持っている。日頃から欧州の厳しい所でやっている感じがした」と目を見張った。
「初戦に勝ってチームを勢いづけたい思いが強い」と個人の雪辱だけにとらわれているわけではない。それでも因縁を過去のものとするためにも、自身3度目の正直で北朝鮮の壁を打ち破る。
