日本サッカー協会は３０日、リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたＵ－２３（２３歳以下）アジア選手権（来年１月１２日開幕、カタール）に臨むＵ－２３日本代表の追加招集メンバー２人を発表し、ＭＦ豊川雄太（２１）＝鹿島、ＤＦ三竿健斗（１９）＝東京Ｖ＝を選出した。メンバー入りが有力視されていたＭＦ関根（浦和）、鎌田（鳥栖）は落選。チームは１月２日にカタールへ出発し、１３日に１次リーグ初戦の北朝鮮戦を迎える。

　残る２枠に滑り込んだのは豊川と三竿だった。手倉森監督は追加招集メンバーを石垣島合宿組から選択。２９日夜に決断を下したことを明かし「やるしかないという気持ちで前へ進むしかない」と決意を口にした。

　豊川は今合宿で好調をアピール。指揮官は前線への飛び出しや豊富な運動量を評価し、「違った得点の可能性を見いだした」と選出理由を語った。

　三竿はセンターバックとボランチをこなせるユーティリティー性が持ち味。「バランサーとしての能力や身体的な高さもある」と今後の成長にも期待を掛けた。

　一方、選出が有力視されていた関根、鎌田については「前線にすばしっこい選手がたくさんいる中で、似たような持ち味になる」と無念の落選となった。

　運命の２３人は決まった。世代を代表する精鋭が６大会連続の五輪切符獲得に挑む。