「J1、川崎1-0仙台」(22日、等々力陸上競技場)
前人未到の快挙を決定づける、祝砲の軌道は見えていた。「撃った瞬間、入るなと」。0-0の後半35分、大久保が右足で強烈なミドル弾を決めた。今季23得点。誰もなしえなかった3年連続得点王を手中に収めた。
実はプロフェッショナリズムの塊だ。「自分にとってサッカーは仕事」と言い切り、結果を求め続けた。「サッカーをやる限り、全員が(体に)痛みを抱えている。その時に休まず、どれだけ試合に出続けられるか。そこでできれば自信になる」。強い体と強い心。加えて向上心を持ち続け「自分を研究してくる相手の裏を取ってやる」という思いが、3年連続得点王につながった。
病気と闘う莉瑛夫人は自宅でテレビ観戦だったが、長男と次男はスタジアムで観戦。「得点王の報告をできるのはうれしいね」と照れ笑いを浮かべた。
J1歴代最多得点まで1点に迫った。「また、次の目標に向けてやっていきたい。ベテランと言われるが、まだまだやれる」。記録はどこまで伸ばせるのか。それは大久保自身にも分からない。