大久保2発 得点ランク単独トップ

 「J1、川崎5-3G大阪」(4日、等々力陸上競技場)

 J1川崎の2年連続得点王FW大久保嘉人(33)が2発を決めて5-3の勝利に貢献。得点王争いでG大阪の宇佐美貴史(23)に2差をつけて単独トップに立つとともに、J1通算得点も歴代最多の中山雅史(沼津)にあと3点と迫る154点とした。川崎は4連勝で5位に浮上。G大阪は8試合ぶりの黒星で8位に後退した。

 ストライカーとして、チームのエースとして、譲るわけにはいかなかった。FW大久保が2点を決め、今季21点目。得点ランクは単独首位に浮上し、J1通算得点も単独3位の154ゴール。「俺が取ったら間違いなくチームが勢いに乗る」。自信を確信に変えた。

 開始2分、MF中野のクロスに右足で合わせ、先制点を奪うと、後半30分、3-3の場面でDF車屋がエリア内で倒され、チームはPKを獲得した。「蹴りたくない…」。心の底には迷いがあった。

 6月20日の松本戦、PKを外した場面が頭に浮かぶ。何度も思いだした光景。「でも、俺が蹴らなきゃ絶対ダメ。蹴らなかったらモヤモヤする。外してもいいから蹴ろう」。意を決してからは、迷わなかった。落ち着いて、GKが逆に動くのを見極め、ゴール右隅に突き刺した。

 守備陣の思いも、ストライカーの心を揺さぶった。「宇佐美には取らせないから、絶対任せてくださいと言ってくれた。頼もしかった。いい守備ができたから、いい攻撃ができた」。チームの心もひとつだった。

 積み重ねてきた154ゴール。ここ2試合で5得点と量産態勢に入った大久保は、中山のJ1歴代最多157得点にあと3点と迫った。4試合連続ノーゴールと足踏みを続ける2位の佐藤(広島)にも2点差だ。それでも「誰も意識しない。ライバルをつくったこともない」。3年連続得点王とJ1通算得点王の“2冠”へ。脇目も振らず、着実に歩を進める。

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