ハリル監督「南野が必要だ」絶賛初招集

 日本サッカー協会は1日、都内でW杯アジア2次予選E組のシリア戦(8日)、国際親善試合・イラン戦(13日)に臨む日本代表メンバー23人を発表した。バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は就任後、FW南野拓実(20)=ザルツブルク=を初招集。「数年後には、日本代表にとってものすごく効果的な選手になる」と大きな期待をかけた。

 熱血指揮官が、言葉に力を込めた。各選手の寸評が、南野の順番になると「初めて我々と一緒にプレーする選手だが、時間をかけて追跡している。非常に面白い選手。現代フットボールに適応するアタッカーだ」と、その能力を絶賛した。

 ほれ込む理由は明確だ。直近のW杯予選3試合では、専守防衛を決め込む相手に苦闘が続いている。それだけに「ゴール前でしっかりフリーになり、フィニッシュの時に顔を出す。そして彼のプレーで一番面白いと思えるのが、ボールがないときの動き。常に得点を取る、もしくは取らせる位置にいる」と語る。さらに「今のところゴール前の効率性というところで、私たちはまだハイパフォーマンスになっていないので、彼が必要だ」と言い切った。

 南野は14年4月の代表候補合宿以来のA代表で、Aマッチデビューは、現状で13日のイラン戦が濃厚だ。ハリル監督は「親善試合なので、リスクを取る。何人かの選手の可能性を見たい」と選手の入れ替えを明言した。

 複数の攻撃的ポジションをこなせることも強みだが、現段階で指揮官の構想では、右FWでの起用が基本線。今後は、FW本田の定位置を脅かす存在となれるか注目が集まる。

 今季は、欧州組でトップの公式戦13戦8得点をマークしている。「数年後には日本代表にとってものすごく効果的な選手になる」。指揮官が次世代のエースとして期待する若武者が、まずは将来の切り札へ向けての第一歩を刻む。

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