37歳俊輔、貫禄の左でFK通算20点

 「J1、仙台1-3横浜M」(3日、ユアテックスタジアム仙台)

 横浜Mは後半32分、元日本代表MF中村俊輔(37)が通算20点目となる直接FKでのゴールを決めるなど3得点を挙げ、仙台を下した。

 中村を「ウルトラレフティー」とたたえる横浜Mサポーターの応援歌が敵地で高らかに響いた。直接FKでのゴールをJ1通算20点目とするなど、2点に絡む活躍。「FKが蹴れるのも仲間がファウルをもらってくれるから。試合に絡めない選手の分まで頑張らないと」と涼やかに振り返る姿に、貫禄が漂った。

 2-1の後半32分、ゴールまで約20メートル、やや右のFKで壁越しに突き刺した。「コースは甘かった」というキックが入ったのは37歳のベテランが駆け引きで上回ったから。蹴る前にフェイントのようにステップを刻み、仙台GK六反が動いたのを見逃さない。背の高い選手を並べた壁を嫌い、遠い側に蹴ると読んだ相手をあざ笑うかのように悠々と沈めた。

 公式球は相性がいいそうで、今季はFKから3点目。後半19分の勝ち越し点につながるミドルシュートは無回転で放つなど、球筋を自在に操る。

 けがやチーム戦術の変化で不遇をかこった時期もあり、出場は15試合にとどまる。終盤に存在価値を示そうという名手の意地は、8戦連続負けなしと好調の原動力になっている。

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