宇佐美弾!遠藤弾!G大阪4戦ぶり白星

 「J1、神戸1-2G大阪」(25日、ノエスタ)

 G大阪はFW宇佐美貴史(23)の決勝ゴールで神戸を2-1を下し、4試合ぶりの勝ち星を挙げた。

 エースの一発がG大阪を救った。1-1の後半32分、MF遠藤からのヒールパスを受けた宇佐美。「自分を信頼して(パスを)出してくれた」。エリア手前で右足を振り抜くと、右のポストをかすめながら、ボールはネットを揺らした。これで神戸戦は10試合出場で12得点。“神戸キラー”ぶりを発揮し、チームに4試合ぶりの勝利を呼び込んだ。

 選手やゴール裏のサポーターと一緒に喜びを分かち合い、“やったぞ”といわんばかりに拳を握った。「点を取った僕もそうだけど、チーム全員にモチベーションを与えること。それは仕事だと思っていた」。気持ちの乗らない試合が続いていただけに、エースとしての自覚を見せた。

 2点を先制しながら逆転負けを喫した15日の名古屋戦に始まり、横浜M戦(19日)、鳥栖戦(22日)と、先制しながら同点に追いつかれる展開が続いた。この日も前半12分にMF遠藤のミドルシュートで先制。さらに一発退場で相手が10人になったにもかかわらず、前半ロスタイムに失点し、G大阪サポーターにも「またか」という空気が漂った。

 振り払ったのは宇佐美の右足。「勝ちのリズムをつけて、ゴールのリズムをつけて、東アジアに行くことができれば」。エースの一発が、東アジア杯日本代表に6人が名を連ねるG大阪の、反撃のきっかけとなる。

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