本田20代最後の1年 さらなる進化へ

 「W杯2次予選、日本-シンガポール」(16日、埼玉)

 サッカーのW杯ロシア大会アジア2次予選シンガポール戦(16日、埼玉)を控える日本代表は13日、さいたま市内で調整した。10対10に分かれた戦術練習などを行い、終盤には非公開でセットプレーなどを確認した。この日、29歳の誕生日を迎えたFW本田圭佑(ACミラン)は「何があっても勝つんだという気持ちをもっと強く持っていきたい」と決意を語った。

 静かに、だが力強く本田が29歳の決意を語った。「1試合の重みをこの年齢にして感じる。若い時に感じていた成り上がり精神を捨てずに、1試合に懸ける思い、何があっても勝つんだという気持ちをもっと強く持っていきたい」。言葉は余りある熱を放っていた。

 09年5月27日の親善試合チリ戦で代表初得点を刻んでから、積み上げたゴールは「29」に達した。W杯予選の幕開けとなるシンガポール戦での節目の30得点に期待が集まる。「もう29点も取ったかという印象。時の流れの速さに対して怖さを感じる。1秒たりとも無駄にはできないと普段から口にしているが、それを体現する難しさ(を感じる)、これから何試合できるか分からないが1点でも多く取っていきたい」

 トップ下から右サイドへポジションを移し「新しい本田像」を模索する。「自分が認識している自分の良さの枠を超えようという作業をしている。怖いことではあるが何でもやってみようという感じ」。11日のイラク戦の得点シーンで見せた裏への飛び出しなど貪欲に変化を追い求める。

 報道陣から誕生日を祝うケーキを贈られ思わず笑みがこぼれた。「1試合1試合勝つことで目標に向かって有言実行したい」。20代最後の1年。さらなる進化の予感が漂う。

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