アギーレ監督疑惑は続く…続投明言も

 日本サッカー協会の大仁邦弥会長(70)が、アジア杯敗退から一夜明けた24日、ハビエル・アギーレ監督(56)の続投を改めて明言した。5大会ぶりの8強止まりでアジア杯を終えたが、成績不振での解任は否定。八百長疑惑に関しても、告発がバレンシアの裁判所に受理されていないという見解を示した。アギーレ監督はチーム本隊とともに25日に帰国する。FW本田圭佑(28)=ACミラン=ら海外組の4選手はクラブ合流のために渡欧した。

 八百長疑惑に揺れるアギーレ監督の去就は、先送りになった。帰国前のシドニー空港で取材に応じた大仁会長は「現状ではアギーレ監督体制でやっていく」と見通しを語った。

 スペイン国内での八百長疑惑に関して、同国検察庁からの告発が裁判所に受理されたと現地各紙が報じた際には、大仁会長はアジア杯期間中だったこともあり、「開催中は封印したい。終わってから協会としての対応を説明する」とコメント。現地紙の報道の信ぴょう性については「今までの報道の経緯からすればほぼ確実」とし、指揮官の続投は明言しなかった。

 だが、その後の日本協会独自の調査では、告発が受理された事実は確認できていないという。大仁会長は帰国後の成田空港でも「まだ受理はされていないと報告を受けている。現時点では何もないから、(解任する)理由がない」と語った。

 チームは5大会ぶりにアジア杯8強止まりで大会を終えたが、同会長は指揮官の手腕を評価。「就任当初はどうなるかと思ったが、手続きを踏んできちっとチームを作り上げる手腕を感じた」。霜田技術委員長も「非常にいいチームを作ってくれた。結果と内容とチーム作りが伴えば100点満点だったが、結果だけ足りなかった」と語り、成績不振の責任は問わない方針だ。

 アギーレ監督を続投させる方向性を改めて打ち出した日本協会。だが、大仁会長は「受理が確認されたら、その時に協会としての対応を考える」と含みも持たせており、事態の進展次第では一気に解任の流れに傾く可能性は残っている。日本代表の未来が不透明な状態に変わりはない。

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