ミラノダービー史上初!日本人対決実現

 「イタリア1部リーグ、ACミラン1-1インテル・ミラノ」(23日、ミラノ)

 伝統の一戦ミラノ・ダービーで初の日本選手対決が実現した。本田圭佑(28)のACミランと長友佑都(28)のインテル・ミラノが対戦し、1-1で引き分けた。長友は右サイドバックでフル出場し、後半16分に鋭いクロスを送って同点ゴールの起点となった。本田は1-1の後半28分から右FWで出場し、同32分に鋭い左足のシュートを放つなど、何度か好機に絡んだ。

 通算200試合を超える伝統のミラノ・ダービーで、日本選手の初対決が実現した。8万人近い大観衆が見守る一戦でACミランの本田は後半28分から投入され、インテル・ミラノの長友は右サイドバックでフル出場。1-1で引き分けた試合後は抱き合って健闘をたたえた。

 長友は「監督は攻撃的な守備を要求している」という言葉通り、高い位置取りから積極的に攻守に絡んだ。後半16分の同点ゴールは長友の速く低いクロスをきっかけに生まれた。今季は「W杯が終わって、夢や目標が見えなくなった時期があった」という。葛藤を乗り越えたこの日は「ずっと楽しかった」と躍動した。

 ダービー初出場の本田は「普段とは雰囲気が違う。きょうのファンは普段どこに行っているのかなというぐらい」と実感を込めた。終盤には右からドリブルで中に入り、得意の左足シュート。「ああいうところで決めるために毎日、一生懸命練習している。前の選手は『惜しい』では意味がない」と逸機を悔しがった。

 長友は「キープ力も高いし体も強い。敵にして嫌な選手だと思った」。本田は「ミランにとって非常に危険な存在だった」と互いを評した。幾多の名勝負を生んだ舞台で、日本の2人は確かな存在感を示した。

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