「国際親善試合、日本２-１オーストラリア」（１８日、ヤンマー）

　節目の一発は華麗に決めてみせた。ＦＷ岡崎が自身にとってアギーレジャパン初ゴールとなる代表通算４０得点。１－０の後半２３分、ＤＦ森重のクロスにゴール前で待ち構え右足バックヒールで合わせた。「気持ちです。強い気持ちがゴールを生んだ」と胸を張った。

　華やかなゴールの裏には“らしさ”も詰まっていた。直前の同２２分にはＧＫと１対１の決定機を逃していた。新体制ではゴールから見放されていたが、「最後まで決める気持ちを持っていた」と心が折れることはなかった。

　代表デビューとなった０８年１０月９日のＵＡＥ戦から積み上げたゴールは４０を数えた。通算７５得点の釜本邦茂、同５５得点の三浦知良に続く史上３人目の大台で、２２３１日での到達は史上最速となる。

　偉業にも「カズさんまでまだまだですね」と岡崎は笑う。続けて「８０試合以上出ている方がうれしい。ゴールは生き残るための手段。いろいろ適応しようとやってきた自負もある」とエースとしての誇りものぞかせた。

　アギーレ監督は「ナチュラルなストライカー」と評し、本田は「すごいヤツ。僕もですけど、あんなに下手だったヤツがいまだに期待に応えて点を取り続けている。並大抵の努力ではああはならない」と賛辞を惜しまなかった。８５試合４０得点。「数よりも存在感のあるゴールを取りたい」と話す希代のゴールハンターが、新たな伝説を刻んだ。