G大阪・宇佐美 Vへ自分の点が必要!
「ナビスコ杯・決勝、G大阪-広島」(8日、埼玉)
G大阪と広島が7日、会場の埼玉スタジアムで前日練習を行った。7年ぶり2度目の戴冠を目指すG大阪のFW宇佐美貴史(22)は「勝つためには自分の点が必要」と意気込んだ。広島のFW佐藤寿人(32)は、自身の大会通算26得点を超える歴代最多ゴールをマークしての初優勝を狙う。
自身初の“決勝”を前に闘志をみなぎらせた。宇佐美はドイツ1部リーグ、バイエルン・ミュンヘン在籍時の12年、欧州チャンピオンズリーグの決勝でベンチ入り。出番はなく、1-1からのPK戦の末、3-4で敗れた。
皆で肩を組み、普段は何かを言うタイプではないドイツ代表MFシュバインシュタイガーが1分近く熱弁を振るった。「そんなん、めったにないから一番覚えている光景かもしれない」。敗れはしたが、脳裏に深く刻まれた。
「ガンバで育ち、ボロボロになってドイツから帰ってきて、J2から始まり、タイトルを獲るチャンスは簡単には巡ってこない。絶対に獲りたい」
最近は公式戦6戦でゴールがない。調子は下降気味だが「自身のリズムを変えられる試合が目の前にきた。勝てばいいが、勝つためには自分の点が必要だと思う」と約1カ月ぶりのゴールを宣言した。
今大会5ゴールで、得点ランク首位へあと1と迫っている。ニューヒーロー賞を受賞した22歳が、G大阪に栄光をもたらすべく、武者修行で得た経験を生かす。