高瀬15秒弾!なでしこ5発で圧勝

 「女子国際親善試合、日本5‐0ガーナ」(13日、NDスタ)

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は、仁川アジア大会の壮行試合も兼ねたガーナ代表戦に臨み、5‐0と大勝した。試合開始からわずか15秒でFW高瀬愛実(23)=INAC神戸=が先制点を決めるなど躍動。同18分にも加点するなど、自身初となるAマッチのマルチゴールを決めた。

 まばたきすることすら許さない、電光石火の一撃だった。開始のホイッスルからわずかに15秒後、高瀬はもうネットを揺らしていた。MF宮間の絶妙スルーパスに即座に反応し、ループ弾。自身のサッカー人生を振り返っても「(こんな早い得点は)なかったと思う」という一発は5発大勝の呼び水となった。

 恵まれたフィジカルによる大きな背中には、MF澤の代名詞ともなっている背番号「10」。それでも「重圧は感じていない」との言葉通り、堂々としたプレーを見せた。前半18分にはMF川澄のクロスを右足アウトサイドで合わせ、自身代表初のマルチ弾を決めた。

 なでしこリーグで得点王になるなど実績を重ねながらも代表では継続した活躍ができなかったが、優勝に貢献した5月のアジア杯以降は主将の宮間が「貫禄、自覚が出てきた」と話すように、エースの風格を漂わせる。

 優勝した前回のアジア大会では全4戦に出場したが無得点。「大きな大会で点を取れるようにしたい」。大器が、ついに覚醒の時を迎えようとしている。

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