アギーレJ黒星発進…ビックリ布陣不発

 「キリンチャレンジカップ、日本0-2ウルグアイ」(5日、札幌ド)

 サッカー日本代表はハビエル・アギーレ監督(55)就任後初めての試合で、ウルグアイに0‐2で敗れた。日本代表の新監督初戦黒星は、加茂周監督が率いた95年1月のナイジェリア戦(●0‐3)以来。初招集のDF坂井達弥(24)=鳥栖、FW皆川佑介(22)=広島=を先発で起用し、試合中に練習していない4‐4‐2を試すなどサプライズ連発の采配となったが、不発に終わった。

 手を何度かたたき、選手、スタッフと握手をしてまわるアギーレ監督の全身から悔しさがにじみ出ていた。試合後の会見では「守備で2つの大きなミスを犯し、今日のカップ(勝利)を失った。ビッグチームと対戦して何かを学ぼうとしたら自らも学ばなければなりません」と冷静に振り返ったが、試合前日に宣言した勝利とテストの両立はかなわなかった。

 アギーレ色を前面に出した。フォーメーションは事前に話していた通り4‐3‐3を採用。初招集組の坂井、皆川を先発から使い、武藤、森岡も途中交代で送り出した。「4人がデビューしました。こういった結果ですけど、満足している部分もあります」と手応えをつかんだ。

 だが、その坂井がトラップミスからボールを奪われ、FWカバニの先制点の原因になった。2失点目も右サイドバック・酒井宏のクリアが中央に入ってしまったことが発端になった。その直後に、同じサイドバックの酒井高に激しい身ぶりでウオーミングアップを指示。“闘将”の前評判通りのシーンだった。

 後半23分ごろから4‐4‐2に布陣を変更したが、札幌合宿で練習していないフォーメーションだった。「本田を守備にまわすことを減らす」(アギーレ監督)ために岡崎を2トップに並べた。ただ、当の岡崎は「僕も圭佑もどうしたらいいか分からなかった」と困惑。選手にとってもサプライズ采配だった。

 短い練習期間、相手が強豪のウルグアイという理由はあったが、初戦黒星のイメージは悪い。9日にはベネズエラ戦(横浜)が控える。指揮官は「これからも仕事をしっかりしなければなりません。(収穫は)2失点にも(選手が)落ち込まなかったこと」と笑顔を見せた。

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