高瀬先制、菅沢V弾 23歳コンビ決めた

 「女子国際親善試合、日本2-1ニュージーランド」(8日、金鳥スタ)

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は、連覇の懸かる2015年女子W杯(カナダ)のアジア予選を兼ねたアジア・カップ(14日開幕・ベトナム)を前に“仮想オーストラリア”の同20位・ニュージーランドに2‐1で競り勝った。前半40分にFW高瀬愛実(23)=INAC神戸=の右足ゴールで先制。後半17分に追い付かれたが、同41分に菅沢優衣香(23)=千葉=のヘディングシュートで勝ち越した。通算成績は日本の5勝2敗となった。

 23歳コンビが次世代のエース候補に名乗りを上げた。前半40分、主将MF宮間の浮き球パスに反応したFW高瀬が、ワントラップから冷静に流し込んで先制点を奪った。12年3月5日のアルガルベ杯(ポルトガル)米国戦(○1‐0)以来、実に794日ぶりとなる代表通算5得点目のゴールで国際Aマッチ出場40試合目の節目を飾った。

 「ずっと点が取りたかった。自分でもびっくりするくらい落ち着いていた。海外組が少ない中、国内の選手で結果を出せてうれしかった」。高瀬は安堵(あんど)の表情で振り返った。

 途中出場のFW菅沢も続いた。1‐1の後半41分、宮間のCKにヘディングで合わせて決勝点。足を振り上げてきた相手DFに頭から飛び込んだ。「先に頭を出していたので怖くなかった。FWとして点を取ることは一番大きい」と、763日ぶりの代表通算3得点目に笑みがこぼれた。

 W杯出場権が懸かった女子アジア杯では、絶対的エースFW大儀見(チェルシー)が1次リーグのみの参加となる。佐々木監督は「(高瀬は)攻守で体の強さを出してくれた。しっかり点を取ってくれて非常に良かった」と目を細めた。

 コンディションを考慮され、3試合ぶりのベンチスタートとなったMF澤は後半13分から途中出場。仮想オーストラリアに競り勝ち「新しい選手にとって自信になった」と、本番に向けて確かな手応えをつかんだ。

 高瀬と2トップを組んだ22歳FW吉良をはじめ、20歳MF猶本、18歳DF乗松らが初めて代表のピッチに立った。新戦力台頭の先にこそ、W杯連覇の偉業がある。

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