浦和、敵地広島戦でサポーター厳重監視

 J1浦和が、15日にアウェーで行われる広島戦で、浦和サポーターが陣取るアウェー側スタンドにクラブスタッフを複数配置し、差別発言がないかを監視することが14日、分かった。クラブとして決めた横断幕や旗類の掲出禁止を確認するだけではなく、ピッチ上からは確認しにくい、差別的発言を含むやじもチェックするため。アウェー戦としては異例の警備員も動員し、再発防止へ全力を注ぐ。

 厳しい監視態勢を取るのも、この状況では仕方がない。浦和は、広島戦が行われるスタンドに運営スタッフや警備員を配置。近い位置でサポーターによる差別発言や行動が繰り返されていないかをチェックする。

 スタッフの一人は「一つ一つの言葉はピッチでは分からないので」としており、ピッチ上からは分からないサポーター個別の発言にまで注意を払う。

 アウェー戦では2人で対応する運営スタッフを1人増やし、通常はアウェー戦では投入しない警備員も連れて行くことが決定。ホームの広島から協力を得た上で、スタンドに入る手前で横断幕や旗を回収する予定で、問題の再発防止に全力を注ぐ。

 さらに、無観客試合として行われる23日の清水戦(埼玉)では、スタジアムの敷地全域を立ち入り禁止にすることが濃厚になった。昨年も浦和サポーターにより、暴行や清水サポーターへの帰宅妨害といった問題が起きており、両サポーターの接触はトラブルの元になる。できるだけ近くで応援したいという両軍サポーターにとっては厳しい措置になるが、あるスタッフは「残念だが、スタジアム内よりもコントロールが難しくなる」と説明した。

 この日、淵田社長はスポンサーへのおわび行脚をした。今後も取り組む課題は山積みだ。

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