本田先制ヘッド!ミラン消滅も影響なし

 「キリンチャレンジ杯、日本3-0グアテマラ」(6日、長居)

 日本はグアテマラに3‐0と勝利した。前半はノーゴールだったが、後半から出場したMF本田圭佑(27)=CSKAモスクワ=の同5分の先制点を皮切りに、FW工藤壮人(23)=柏、MF遠藤保仁(33)=G大阪=がそれぞれ追加点。課題の守備陣も完封し、6月11日のW杯最終予選イラク戦(ドーハ)以来、8試合ぶりとなる無失点勝利で格下を退けた。10日には横浜市の日産スタジアムでガーナと対戦する。

 地元・浪速の夜空に、金狼が舞った。0‐0の後半5分。DF長友のクロスに大外から飛び込んだのは、MF本田だ。「いいボールだったんで、特に競り合うことなくボールに当てに行った」。抜群の得点嗅覚を見せつけ、苦もなくネットを揺らした。

 やはりセンターがよく似合う。「2試合とも90分やらせたくなかった」とザッケローニ監督が述懐するように、前半はベンチから戦況を見つめた。自身の定位置を任されたMF香川を中心とした攻撃陣は、閉塞(へいそく)感が漂っていた。だが“通常シフト”となった後半は、攻撃陣が一変。金狼のゴールを皮切りに、“攻めダルマ”と化したザックジャパン。格下相手だけに「勝って当たり前と言えば当たり前」と語る一方で「大事なのはこういうところで結果を出すことやと思う」と振り返った。

 本田はやはり“本田”だった。注目された今夏のACミラン(イタリア)入りは消滅。移籍期限が迫っていた1日の帰国以降、無言を貫いてきたが、試合後についに口を開いた。「ポジティブにとらえている。物事がそう簡単にうまくいったことはないんでね。自分の人生において、この出来事も氷山の一角。ネガティブに考えてもしゃーない」と“本田節”で一蹴。オランダ・VVVフェンロからロシアへと渡り、代表で南アW杯の主役となった時と同じように、再び己の足で道を切り開く腹づもりだ。

 9カ月後に迫ったブラジルW杯。金狼は「僕たちは格下なので、強豪に勝つためには一日一日を無駄にすることはできない」。中3日のガーナ戦に向けても「主力選手が来れば僕らより格上のメンバーもいる。どれだけ自分たちのプレーを出せるか。ビビらず勝負に行きたい」。その上昇志向と共に、ザックジャパンも成長曲線を刻む。

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